白星外伝概要
〜第一章・第二章〜

白星外伝を端から描いていくとなると終わりそうにないので、
とりあえず大まかな話の流れというのをダイジェストでお送りしたいと思います。
これが愛の神話だ!11!!1!(サブタイトルに特に深い意味はない)


第一章・太陽神と8人の従者
物語は太陽神がサンライズに昔話をする所から始まります。

↑普段はたいよーって描かれた丸くて赤い何かの中に隠れている

太陽神はかつて全宇宙を律する「星の神」を勤めていて、
彼女の元には惑星によって構成された「八人の従者」がいました。



彼等は紀律を作りお互いに協力しあって宇宙を管理していたので、
太陽神の時代の星の世界は非常に平和でした。

ところが、その平和を気にくわない神がいました。
彼は「プルート」という名の冥王星の神で、
本来太陽神の「九人目の従者」に数えられていた人物でした。

彼は元々太陽神の従者でしたが、他の従者達ともろくに口をきかずにいました。
太陽神の行う宇宙の管理に不満を持っていたからです。

太陽神の行う宇宙の管理は、従者達が集まる狭い世界「太陽系」を中心に行われていたので、
「太陽系」の外側へ離れていくほどその管理は疎かなものになっていたのです。

プルートは太陽系内の最も離れた所に住んでいたので、一層その不満を感じていました。

太陽系の外側には、「エッジワース・カイパーベルト」と呼ばれる
空間が広がっていました。
小惑星を中心とした天体の集まりであるカイパーベルトには、
それを司るカイパーベルトの神「エリス」がいました。

プルートは、エリスに協力を慕って、
太陽神に謀反を企てようとしました。
エリスもそれに乗って、太陽神を攻撃しようとします。

ところが、エリスは実は太陽神から直接カイパーベルトの管理を任されていた
雇われ人で、太陽神にプルートの謀反を密告してしまいます。
このことが原因でプルートは太陽系の従者から降ろされ、
プルートの神としての立場は無くなってしまいました。

プルートはいつか必ずエリスと太陽神に復讐し、
ゆくゆくは自分が全宇宙を支配する「星の神」となる事を夢見るようになりました。


第二章・ベテルギウスとオールトの雲
時を同じくしてその頃、
太陽系よりもエッジワース・カイパーベルトよりもずっとずっと離れた場所に、
オリオン座の神「ベテルギウス」が住んでいました。

彼女は周りに住んでいる親密な友人達と共に、
太陽系のいざこざとは無縁の世界で静かに暮らしていました。

そこへ、ある一人の謎の男が現れます。
彼こそブラックホールの神、ブラックホールです。

ブラックホールはベテルギウスに、
スーパーノヴァ」と呼ばれる天体現象の事を教えました。
スーパーノヴァは強大な力を抑えきれなくなった惑星に起こる天体爆発で、
その爆発の衝撃はそれはそれは凄まじいものだと伝えられます。

ブラックホールはまた、そのスーパーノヴァの危機がベテルギウスの元に密かに迫ってきている事も伝えます。
ベテルギウスの持つ強大な力が膨張し、
いつか大きな爆発を起こすことをブラックホールは察していました。

スーパーノヴァを起こした天体は、ある二つの末路のいずれかを歩む事になると言います。
しかし、その二つの末路の事は、ブラックホールはあまり詳しく
教えてはくれませんでした。

ブラックホールは、「スーパーノヴァを起こす前に、せめて歴史に残る事をしろ」とも言いました。
スーパーノヴァをいつか起こすであろうベテルギウスが持つ力は、このときもう既に、
星の神であった太陽神の力を上回っていたのです。

それらの事を伝えてからも、ブラックホールは度々ベテルギウスの元へ遊びに来てました。
ベテルギウスとブラックホールの仲は、まるで兄妹のように深まっていきました。


一方で、プルートは未だ太陽神とエリスに対する復讐心を燃やしていました。

エッジワース・カイパーベルトのその外側にある、
暴れ狂う無数の隕石の集合体「オールトの雲」。
隕石が周囲の天体に降り注がれないように、
オールトの雲にはそれを管理する神「セドナ」がいました。

プルートはセドナの元へと歩み寄り、
オールトの雲の封印を解いて無数の隕石を太陽系の元に送り込もうとしました。
当然セドナはそれを止めようとしました。


しかし、プルートが「エリス」の名前を出してから、セドナの表情が一変します。
エリスとセドナの間には、実に根が深い確執があったのです。
当然、プルートはそれを知ってセドナにオールトの雲の封印を解くよう促しました。

そして、セドナはついにオールトの雲の封印を解いてしまいます。


無数の隕石が太陽系の元へ降り注ぎました。


この騒ぎに乗じて、プルートは太陽神を倒し、星の神の座を乗っ取ろうとしました。
しかし、そこへ遠いオリオン座の果てからベテルギウスがやってきたのです。


ベテルギウスの活躍で騒ぎは瞬く間に治まり、
太陽系には今まで通りの平和が戻ってきました。
太陽神は今回の件で星の神としてのやり方の過ちと自分自身の力の衰えに気づき、
ベテルギウスを新たな星の神に任命しました。


エリスとセドナはこの騒動があった後、
二人とも行方不明になってしまいました。
あの騒動の時に二人の間に何があったのか、
知る人は居ません…。

〜第三章・第四章へ行く〜


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